幌外し 

幌外し・・・・それはお手軽オープンカーとの決別である!

え?なぜ外すのかって?
うーん,正直外したくないんですが,ジムカーナをやるためにはJAFの規定に準拠したロールバーを装着しなければなりません
ロールバーの種類については,別途説明するとして,とにかく外さなければいけなくなるのです・・・

最初に準備しなければならない特殊な工具は・・・・
カットグラインダーです(復元時に使用)
あとは一般工具があればOK

作業時間は,約3時間です
青空作業時は天気に気をつけて

では外してみましょう

 

1.作業スペースの確保  
運転席を外しました
バケットを入れるついでもあったのですが,そうでなくても外したほうが楽でしょう
イスの外し方は別項を参照ください
 
2.トリム(内装の樹脂)を外す  
写真がありませんが,シートベルトがついている部分,スカッフプレート,ラゲッジスペースのふた,とにかく外せるものは全部です(説明になってない・・・幌外そうと言う人は大体わかるよね)
その中でも特殊なものが以下のとおり
水色の部分はマウスを合わせると絵が変わります
・幌固定レバー(?)
 精密ドライバーのようなものでPULLの部分を外しましょう
・幌の下のボロ隠し樹脂部品(紐で持ち上がるやつ)
 ちょっと硬いけど,ボデーのブラケットにはまっているだけなので,下から真上に持ち上げると外れます

下から覗いた画像 
3.純正バーの撤去  
樹脂トリムが外れると,むき出しになるバーを撤去します
これも作業の邪魔になるからです
併せてシートベルトも外しておきます

右側の写真
左のボルト(黒)と真ん中(銀)のナットでバーは外れます
ベルトは右のボルト(ブロンズ)
4.ハードトップ取り付け部分撤去  
HTのロック部分を外します
ボルト2本です

右側の写真
5.幌構造物の分解  
両サイドについている可動部分を外します
まず上側からボルト1本外します
共締めされている樹脂も外します
真上に引き上げると外れますが,後ろ側のスポンジは千切れます
良く考えたら,復元時に防水処理がいりそうですね(私は未処置)
次に内側部分です
黒の袋ナット2個,金のナット数個です(片側)
ワイヤの部分も外すと取れるはずです(私は幌を外してから取り去ったので多分いけるはず)
6.幌押さえ部分撤去  
ガラス下部分の分解です
ボロ隠しをめくると板金部品が見えます
ナットを外して板金を取り外しましょう
ついでに,熱線用のコネクタを外しておきます


板金が外れるとこんな感じ
7.幌外し  
ついに大ボスの取り外しです
HTブラケットがついていた部分の3本のボルトを外します
ボルトを外しても,引っ掛けがあるので落ちません
ここまで出来たら人を呼びに行きましょう
一人でも持てますが,二人だと労力10分の一以下です

右側です
上の金色のボルトと下の銀色2本です
8.休憩  
大ボスが外れても終わりではありません・・・
こんな状態になります
防水用の幌が残っているので外しにかかります
ここで一息つきましょう
9.雨どい付の部分の撤去  
すみません・・・ここから先はしばらく画像がありません
外のエアインテークを外します
その中に雨どいの出口があります
引っ張ると先端が取れます
その後,残った部分の3箇所のつめを押し,室内側に抜きます
開いた穴は適当に塞ぎます(水漏れ防止のため気になる方はしっかりと 私がガムテで・・・・)
 
10.全周のウェザーストリップの撤去  
多数のナットで固定されたゴムの部分を外します
すると残りの幌が取れます
スポンジ状の両面テープですが,気にせず引き剥がします
全部外したらウェザーストリップを元に戻します
 
11.幌外し完了  
おつかれさまでした
ただしこのままではシートベルトがつきません
まだ作業は終わりではないのです
実はここから先が非常に面倒な話です
12.シートベルトブラケットの摘出  
もうお気づきかと思います
ベルトの部分は,幌の骨組みと一体となっており,各部溶接され分解が不可能です
一応,幌の復活が可能に出来るように検討の結果,カットグラインダで赤線のところでカットします(バリ取りはしっかり)
幌復活時の強度はやや落ちるでしょうが,ほかに思いつかなかったので・・・
摘出できたら,お好みでスプリングも取り外せます
スナップリングのようなものを外せば取れます
切り取った部分も必要ですので捨てないように
幌側の丸いスペーサは取り外し保管しておきましょう

これはどっちだっけ?
 
摘出後
13.シートベルトブラケット復元  
摘出したブラケットを車両に取り付けます
切り取った部分も矢印のようにつけたほうが気が楽です
14.完成  
あとはベルト,バー,樹脂トリムなどを復元すれば完成です
おつかれ!!
 
   

ポイント:カットグラインダーがないと時間と労力がかかりすぎるでしょう