加速度&車速ロガーの製作

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<’07.07.21>

加速度ロガーのユーザー評価の結果,車速の記録の要望が強かったので改良しました

車速をサンプリングするには結構な時間が必要です
車速パルスの発生周期が車速により異なるため,判定時間が1km/hで約1.5s必要
ロガーサンプリング周期は最低でも100msは必要なので,とても待てません

そこで,車速計測用のPICを追加することにしました

車速計測方法は,1パルス発生周期時間をカウントする方法を採用
60km/h=センサ回転数637rpmを基準に算出します
MR-S及び三菱車のほとんどは1回転4パルスなので,これで作成しました

ハードの改修は,量産型加速度ロガーに無理やり追加

車速パルスの電圧は一般的に5Vなので,PICに直接入力しました
信号のGNDが車両に帰る必要があるので,ついでに12V電源を入力可能にしました
車速を計測する場合は,車両から12V電源を供給する必要があります(GNDだけでも可)

この試作機により,プログラムの調整を行いました

もともとEEPROMの読み込みバグがあり,対策として除去フィルタを追加
(それでも時折とんでもない数値が出る場合があるが,妥協)

車速分解能は1km/hですが,20km/h以下ではばらつきが発生
サンプリングタイムとの兼ね合いから,そのままとしエクセル上で処理するのがベターと判断します

PCへデータ転送の時間が計測時間の約1.7倍必要なのが最大の欠点だが,ICの性能であり致し方ない

以上の欠点があるものの,ほぼ満足行く仕様になったので完成とします
というわけで,量産体制に入ります

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